人間が興味を持つコンテンツって? 「ルールを変える思考法」を読んで

「コンテンツの価値は、誰かの人生を変えられるかどうかで決められる」
「人間は『わかりそうでわからないことが気になって興味を持つ』」

ドワンゴの代表取締役会長 川上量生さんの「ルールを変える思考法」に記されている内容です。

読了したので、読みながら考えていたことなどを書き残します。

最近「劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語」を見たのですが、エヴェといいまどマギといい、見ていると分かった気になって、けれども謎の部分も多くて…といったように、理解できるかできないかギリギリのラインの存在であると思います。映画を見終わった後のあの、何とも言えない残尿感のような、分かったようで分からない状態。

でも、そんな状態が、作品に対しての興味や関心を深め、何度も見てしまうという行動に現れたり、DVDで買って後でゆっくり見ようと思ったりするんじゃないかなと思います。

そういえば、「千と千尋の神隠し」も、分かったようで分からないような状態で映画館を出たのを思い出します。この映画も3回くらいは足を運び、さらにはDVDまで買っています。

映画自体のクオリティ(グラフィック等の品質)としても良いのですが、根底にあるのは、この分かりそうでわからないギリギリのラインを突いたコンテンツだからなのかも知れません。本の中にもその様な表現で出てくるのですが、人間が気になるものというのは、判明できないけれど、全く分からないでお手上げになるような状態ではない、ギリギリのラインで存在している。

エヴァの監督で有名な庵野秀明さんも何かの書籍で、「作品のなかで辻褄が合わないような矛盾をつくる」と書いていた気がします。
ジブリの監督の宮崎駿さんが、絵コンテを週刊連載のように書き続け、だれも結果が分からない状態で作品を仕上げて行くようなスタイルになっているのも、分かりそうで分からないものを生み出すのに最適なフローなのかも知れません。

両者に言えるのは、本人も実際のところどうなのかは分からん部分があるということです。

作り手が分からないものなので、見る側も答えが無いところを探しまくるという現象が起き、興味を引く作品になって行くのだと思います。

遠くなりましたが、人の気になるコンテンツには、そういう矛盾ともいえる点が存在しているんだと思います。

川上さんはコンテンツの話とビジネスの話を織り交ぜていて、川上さんはそう考えているのか!と驚かされる視点が多く書かれています。

ニコニコ動画の話がやはり多くなりますが、そのサービスを運営していくうえでの、ゲームなどのコンテンツとの関係性について書かれた部分は、多く共感するものがあり、楽しく読めました。

何かしらのコンテンツを運営していくうえで、運営側も読めないけれども、正しいと感性で思うようなことを押し進めていくこと。無茶苦茶ではない、説明できそうでできない、そんなラインのものを提供すること。それは、真のユーザー目線のサービスを考えられていてこそ、導きだせるものなのだと思います。

ユーザー目線とは、完全にユーザーの立場となって考えるということ。
その様な視点で考え、押し進める施策は、まさしくユーザーに当たるコンテンツとなって生きて行けるのだと思います。

真にユーザーのためのものとなっているからこそ、だれかの人生を変えられるようなコンテンツとして存在し得るのかもしれません。

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